館山話 大正生まれの洋館
2009年 11月 09日
館山で見つけた古い洋館。
車中からでも大きな石の門柱が目を引きます。
慌てて覗き込んだアプローチの奥に素敵な建物がありました。
大正13年建造の鈴木邸。
大正13年と言えば関東大震災の翌年ですね。
85年の歳月を経て来た風格を感じます。
内部は非公開ながら、
稀少な建造物に巡り合えたのはとても幸運なこと・・・。
正面玄関前には小さな椅子にハーブがさりげなく飾られていました。
主の洋館に寄せる思いを感じます。
立看板の説明書きより・・・
鈴木家は江戸時代より南部藩の常宿を努め、明治21年には医院を開設。
以来、民間の医療機関として発展。
赤い門扉があったことから、「赤門」と呼ばれていたが、
第二次世界大戦時に門扉が供出されて欠損。
門柱に留め具のみが残る。
この敷地近くのバス停名は「赤門」とありました。
今でも地域には呼称が残存しているのですね。
洋館も呼称もいつまでも残って欲しいと願っています。
by d-plus55
| 2009-11-09 01:56