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D-plusのスタッフ(自称kanop)の勝手気ままなひとり言。お店のこと、猫ばなし、庭に咲いた花のことなど。お付き合いいただけたら幸せです。


by d-plus55
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羽裏から今時のファッションを思う。

羽裏から今時のファッションを思う。_b0162790_17284.jpg


             市に出品する着物の仕分け中、
             偶然、こんな羽裏を見つけた。

             珍しい柄ではないけれど、
             羽織地との取り合わせに意外性を感じさせる。

             この羽織の色にこの羽裏・・・?
             一歩間違えれば野暮になる。
             やたら挑戦的な見立て。

             ワタシなら
             あえてここまで難しい課題は抱え込まないわ。

             さて、
             ここで、はたと思ったのは昨今のレイヤー。
             コーディネイトとは異なる新分野。

             レイヤーとは「層」といった意味があるとのことだが、
             これがまた難しい。
                          
             自信がなかったら、
             取りあえず同系でまとめることが無難。
             重ねることにも系統別のルールがあった。
             それに何となく乗っかっていれば安心だし、
             ある程度のお洒落度は保たれた。
 
             その垣根が取り払われ、自由になった。
             結果、自由になればなるほど
             センスが問われることとなる。

             自由になることは試されることなんだと
             改めて思う。
             
             けれど、
             考えてみれば、
             昔むかしの十二単衣もレイヤーだし、
             半襟だって広義ではレイヤーだ。
             帯揚げ、帯締めだってレイヤーかも。
             着物が呂や紗の羽織から透けてグラデーションを作れば
             それはレイヤーの効果そのものだ。

             着物が特別なものになっても 
             どこかで受け継がれていると思いたい。
                                            
by d-plus55 | 2011-06-12 01:48