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D-plusのスタッフ(自称kanop)の勝手気ままなひとり言。お店のこと、猫ばなし、庭に咲いた花のことなど。お付き合いいただけたら幸せです。


by d-plus55
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NY 昔話。

                 花冷えの一日でした。
                 春物コートから、ライナー付きのコートへ逆戻り。
                 「寒いですね。」と会う人ごとに気候の話。

NY 昔話。_b0162790_3112551.jpg


                 さて、
                 NY行脚から、もう少しで1年になり、
                 「もう古い古い。」と相方は言うが、
                 気候が暖かくなるに従って何やかんや思い出す。

                 書き留めて置かねば、きっと忘れてしまうだろう。
                 小さな懸念が頭をもたげ始めた。

                 そこで、まず。
                 タクシーの話から。
                 NYの所謂、イエローキャブ。
                 正直、乗り心地は日本のタクシーの方が格段に良い。
                 マンハッタンの街中、狭い所でも、へっちゃらで疾走する。
                 混んでいるとドライバーは機嫌がよろしくない。
                 そして、最後にチップの難関。
                 異国の慣習なので、仕方がないと諦めてはいても、
                 やはりkanopはケチなのだ、と実感する。

                 JFKからクィーンズへのタクシーでのこと。
                 空港の乗り場に並んで係り員の手配で乗り込んだ車。
                 ドライバーはマンハッタン行きを期待していたのだろう。
                 クィーンズ行きでは不都合で、
                 たちまち機嫌は最悪になる。
                 窓を開けて、係員に客を変えろと怒鳴ったのだ。
                 受け入れられず、いざ出発となったのだが、
                 「君たちのせいじゃない。」と言いつつ、
                 自分の不運をまくし立てる。明らかに怒っているのだ。
                 「分かる、分かる。商売あがったりであること。」
                 でも、我々が行きたいのは御気の毒ながら
                 マンハッタンではないのだ。
                 ドライバーのあまりの剣幕に、
                 Kanopは後部座席で、叱られた小犬のように縮こまって、
                 早く目的地に到着することを祈るのみ。

                 不思議なもので、
                 聞き取れぬはずの英語もこんなシーンでは
                 妙に耳に入る。意味も分かる。
                 都合良くはいかないものだ。

                 それにしても、この時ばかりは
                 息子の英語力と冷静さをとてつもなく頼もく感じたものだ。
                 
                 異国での生活はなかなかにたいへんなのだ。
by d-plus55 | 2014-04-03 03:43